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About

吉田悦蔵邸は、1913年(大正2年)に1千坪の広大な敷地内で、

ウォーターハウス邸(1913)ヴォーリズ邸(1914)と共に

 ヴォーリズ合名会社の設計により建設されました。

ヴォーリズ建築最初期の住宅建築で、建設から30年に渡って住居としてだけでなく、

家政塾、ゲストハウス、モデルハウスなどの役割も果たしました。

以降も吉田家の住まいとして維持され、4代目に渡って守り継がれています。

 

本館建物は木造3階建ての腰折れ屋根のダッチコロニアル様式であり、

内部はアメリカのスタイルを取り入れた衛生的かつ合理的な設計で作られています。

洋館に和室を組込み、米国製建具と金具を多用するなどヴォーリズ建築の特色がよく出ています。 ​

 

吉田悦蔵(1890–1942) は、ヴォーリズが近江八幡の商業学校に英語教師として着任した時の生徒で、

ヴォーリズ合名会社の創立メンバーであり近江兄弟社設立に貢献するなど、

一番弟子としてヴォーリズを生涯支えました。

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建設前の風景|1912年

吉田邸建設の近江八幡市池田町5丁目の敷地に塀に使用する焼き過ぎレンガが搬入された

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近江ミッション住宅地|1913年頃

近江八幡市池田町5丁目

左から吉田邸、ウォーターハウス邸、ヴォーリズ邸(現存しない)、ダブルハウス

焼き過ぎレンガは大津衣川付近のレンガ工場の裏に廃棄されていたもの

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建設後まもない頃|1913年秋頃

ポーチには隣家のウォーターハウス夫妻

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近江ミッション及びヴォーリズ合名会社|1915年頃

左から 吉田柳子(悦蔵の母)、Joshua Vogel、武田猪平、

Loraine Raker John Vories、W.M.Vories、吉田悦蔵

Paul & Bessie Waterhouse、Julia Voris、

自邸の前で|1914年末頃

吉田悦蔵とW.M.Vories

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吉田邸リビング|1936年

ヴォーリズらは湖声社という同人出版社を設け『湖畔の声』と題する月刊誌を刊行していた

この写真は昭和11年12月号にソファー等張替え広告に使った吉田邸リビングの写真

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